オゾンパワーシステムとは
power system
給水管オゾン水洗浄工法「オゾンパワーシステム」とは、特殊なオゾン水供給装置を使い、給水管を洗浄します。配管内の水道水に高濃度のオゾン（O3）を溶解させたオゾン水で、給水系統の共用主管内部と各戸への専有配管内部の洗浄を行い、異物を除去。殺菌作用により配管内部の清浄化と延命効果を実現する洗浄工法です。
当社では、オゾン水洗浄工法にクエン酸の力を加えてパワーアップさせた「オゾンパワーa（アドバンス）工法」を採用。クエン酸は、レモンや梅干しにも含まれる、食品添加物の有機化合物で、オゾン水で中和されます。水と二酸化炭素に分解されるため、安全性の高い物質です。当工法は、銅管の緑青やステンレス配管の汚れ落としに高い効力を発揮し、新しい配管（ポリ管）洗浄にも最適です。
※古い配管には洗浄力が強すぎるため、事前調査で適用が難しいと判断した場合、クエン酸を含まない「オゾンパワーb（ベーシック）工法」にて洗浄を実施いたします。
クエン酸水にする洗浄風景①
クエン酸水にする洗浄風景②
クエン酸水にする洗浄風景③
オゾン水洗浄の原理
オゾン水洗浄イメージ
（直管）
長年使用している水道管（直管）の内面は、錆やスライムがこびりついている状態です。
そこにオゾン水を流すことで、錆やスライムを分解剥離し、内面を滅菌します。同時にエアー（圧縮空気）を送ることで、汚れを落としながら排出。水道管内部をクリーンな状態にすることができます。
オゾン水洗浄イメージ
（エルボー）
ライニング鋼管の場合、洗浄前はライニング部分にスライムが付着し、鉄の露出部にスケールが発生しています。
洗浄後はスライムの膜は剥がれます。ただし、錆こぶ・スケールの全てが剥がれるわけではなく、硬質の磁鉄鉱化した部分が残り、スケールの成長速度は弱まります（ただし異種金属接合でない場合、5年経過でもほとんど変化がありません）。
また、鉄バクテリアが滅菌されているため、スライムの付着速度も減っていきます。
オゾン水使用の理由
オゾンパワーシステムの
メリット
従来工法よりも低コスト！
従来の更生方法に比べて非常に低コストのため、部分改修を含んでも低予算で施工できます。装置の設置方式ではないため、ランニングコストもかかりません。施工後は最長5年の再工事保証がかかるためアフターケアも安心です。
※再工事保証には条件がございます。
高い滅菌効果
細菌や微生物の減菌効果が高く、井水（せいすい）で汚れた配管にも最適です。
また、環境ホルモンの除去効果もあるため、更生工事後のエポキシ樹脂塗布に不安のある配管処理にも有効です。
配管材質や給水方式を
選ばない
配管材質や給水方式を選ばないため、さまざまな物件に対応が可能です。給湯器・給湯管の洗浄にも対応できます。
※築年数が古い物件は施工ができない場合があります。
在宅者の負担を軽減
作業時間が短く、在宅負担が軽い点もメリットです。独自のオゾン水生成システムを採用した特殊装置により、共用部の洗浄時間が従来工法に比べて大幅に短縮。オゾンは残留性が全く無く産廃処理も不要なため、工事後すぐにきれいな水を使用できます。
作業方法について
オゾン水洗浄工法は、
以下のように施工します。
- 受水槽から高架水槽までの
揚水管を洗浄 - 各家庭メーターから蛇口までの
専有部配管を洗浄
※①の工程は半日程度で終了します。
※②の工程は1室あたり2時間程度で終了します。
オゾンパワーシステムの
効果向上対策
オゾン水洗浄工法も万能ではありません。バルブや継手部分などの異手金属が接続された箇所は、同じ種類の配管が接続された箇所に比べて腐食速度が速く、こぶによる閉塞や鉄部の減肉が多いため、錆の除去をしても、減肉した鉄部の補強はできません。
ただし、このような腐食の大きい部分は、露出した場所に集中しているため、あらかじめ取り替えによる補強を行ってから、洗浄作業を実施します。また、交換箇所の部材は、錆が発生しにくい絶縁部材を使用することで、スライムの発生源が少なくなるので、オゾン水洗浄後腐食抑制効果を向上させます。
オプション工事について
オゾンパワーb
（ベーシック）工法
オゾンパワーb（ベーシック）工法は、特殊なオゾン水供給装置を使い、配管内の水道水に高濃度のオゾン（O3）を溶解させたオゾン水で、給水管の洗浄を行います。給水系統の共用主管内部と各戸への専有配管内部の洗浄を行い、異物除去と殺菌作用により配管内部の清浄化と延命効果を実現する洗浄工法です。
※メーター回りや室内配管の接続部に異種金属接合による激しい腐食が見られる場合には、絶縁継手等への事前取替工事を併用で実施します。
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